横浜駅から4分。川辺のまち「日ノ出町」のタイニーハウスホステルで、クラフトビールを
こんにちは。極小旅行家兼ライターの蜂谷です。
#極小旅行 の行き先としてこの頃面白くてしかたがないのが、横浜の日ノ出町というまち。横浜から日ノ出町までは京急線で4分。関内や桜木町から歩いてゆくこともできて、アクセス良好です。
アート好きな人なら、年に一度開催されるアートフェス「黄金町バザール」が有名かもしれません。近年はアートの街として有名だけれど、実は元ピンク街という歴史があります。風俗街からアート街へという変わった来歴のまちなのです。
黄金町バザールのプロモーション映像。日ノ出町は高架下と大岡川が特徴的なまち。蛇行する2本の線が有機的なムードを醸す風景故に、展示されるアートも生々しくうつる。
元は治安のよくない地域がアートの力でヒップなまちに変貌を遂げる例は、海外ではよくあるようで。たとえばマンハッタン郊外のミートパッキングエリアや、ブルックリンのダンボエリアなど。
荒廃したブルックリンをリノベーション!? きっかけは伝説のアートイベントだった – YADOKARI|スモールハウス/小屋/コンテナハウス/タイニーハウスからこれからの豊かさを考え、実践するメディア。
ニューヨークのダンボエリアは、荒廃した元倉庫街にアーティストが移り住んだことから発展した。
特にブルックリンのダンボエリア(DUMBO)はその地名からして、「マンハッタン橋高架道路の下」(Down Under the Manhattan Bridge Overpass)という意味らしく、京急本線の高架下のまちである日ノ出町と共通点を感じます。
恥ずかしながら、私自身は仕事で関わりを持って初めて、日ノ出町の魅力に気が付きました。長年のクライアントであるYADOKARIが、この4月よりこのまちでホステルをプロデュースするので。
Tinys Yokohama Hinodecho(タイニーズ 横浜日ノ出町)というのがその名前。その形態はといえば、京急本線の高架下に車輪付きのタイニーハウスをセット。世界にも類を見ない(多分)タイニーハウスホステルができたのです!
それでこの春から、私もちょくちょく日ノ出町を訪れており……かなりのお気に入りのまちとなりそうです。なんといってもまちとの出合いのタイミングが良かったです。
この桜!
日ノ出町の中心を流れる大岡川は、桜の名所として有名。毎年恒例で見ている目黒川の桜よりも、かなりスケールが大きく感じます。広い川幅にゆったりと揺蕩う流れが風俗街という過去を引き受ける懐の深さを表しているよう。目黒的なピンクのシャンパンよりもカップ酒が似合う風情だけれど、そこもまた良いのです。
大岡川は最近アクアスポーツも盛んで、ボートやスタンドアップパドル(SUP)も楽しめるそう。桜木町勤務の人なんかは、仕事の前にSUPを漕いだりしているらしい。なんてヘルシーなんだ・・・。
横浜の魅力はスペースの大きさ、ゆったり感。港町らしい洗練と、人種が混在する故の雑駁なムードを併せ持っていること。日ノ出町にも確実にそんな横浜らしさが息づいています。
来年からはTinysの小屋に親子で泊まって、クラフトビールを飲みながら桜が楽しめたらいいなーなんて、夢見ているところです。
Tinysにはクラフトビールとバーガーが食べられるTinys Living Hubというカフェ&バーラウンジがある
仕事でTinys掲載のインタビュー記事を取材・執筆しています。日ノ出町の来歴と”今”を、まちづくり当事者の声からうかがい知れる貴重なインタビューとなりました。自信作!