旅するように 暮らしたい / micro trip in daily life /

東京在住のフリーランスライター・編集者。4歳女児持ち。極小旅行家。平日昼間は取材対象を求めてドリフト。オフタイムは娘から手が離れず。そんな毎日も、いつか振り返れば一種の旅であるはず。日常に小さな旅を感じる瞬間(=極小旅行)の記録。 https://www.facebook.com/tmkhachiya

六本木ヒルズで建築妄想『建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの』

https://www.instagram.com/p/BjXT-4rHoYs/

行って来ました。「建築の日本展」。古代から現代まで展示内容が豊富。豊富すぎて消化しきれなかったので、図録を注文。

どうも。極小旅行家兼ライターの蜂谷です。

六本木ヒルズにて『建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの』を見てきました。

ヒルズでは『メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン』も見に行ったな。

建築、見るの好きなんですよねー。建築は作者の世界把握の具現化。そのなかに分け入るのは、小説を読むのにも似ている気がする。

 

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組み木、美しい

美術館では、模型と資料の展示になるんですが、そんな手がかりを元に妄想するのもまたよし。

 

https://www.instagram.com/p/BjXVMhbHHA9/

千利休の茶室「待庵」再現。

https://www.instagram.com/p/BjXVDpqHwe9/

丹下健三の自宅の再現。風通しよさげ。

しかしじっくりと見ていくうちに、展示内容が豊富すぎて妄想が間に合わなく……。図録を注文しました。でもね、図録ができるのは7月ですって。結構時間かかる! 待ち遠しいわ。

そこに名建築があるから...! 温泉だけじゃない「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」の3つの魅力

こんにちは。極小旅行家兼ライターの蜂谷です

GWはどうでしたか? 私は実家の家族と1泊2日で箱根に行って来ました。

実家が私が小さい頃からなにかというと箱根に行く家族なので、今でも年に2回ぐらい箱根に行っています。

新宿からロマンスカーを使えば最速で74分で箱根湯本につきますし、車でも行きやすい。箱根というロケーションを活用できれば、東京暮らしが一段豊かになるはず。#極小旅行 上手は、小旅行上手であらねば!

何度も訪れて箱根の観光地には行き尽くしているので、最近は名建築といわれるホテルに注目しつつ、落ち着いた箱根の過ごし方を模索しています。

今回泊まったのは「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」。そこで温泉だけじゃない箱根の魅力を、このホテルステイから探求していきます。

プリンスホテル絶頂期の面影を残す「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」3つの魅力

魅力その1、名建築にであえる!

一番のポイントは1978年竣工の建築家・村野藤吾による本館の美しさです。村野藤吾は戦後建築の巨匠。世界平和記念聖堂や日生劇場などの作品が有名。様々なタイプの建築を手がけられているのですが、日生劇場にも見られるような有機的な造形のものが「昭和」感にあふれていて素敵だなーと思います。

「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」も有機的な造形が素晴らしい建築です。

 

https://www.instagram.com/p/BitI5ZjH5jJ/

 

切り株みたいな宿舎と自然が調和したまろやかな風景。ザ・昭和の避暑地って感じです。

 ロビーのつくりも荘厳。家具なども村野藤吾が作ったそうで、このロビーにある「スワンチェア」(ヤコブセンにも同じ名前のシリーズがあるけれど、関連なさそう)という座面の低い(320㎜)椅子が特徴的。低くても座面に広さがあるので和洋折衷の座椅子感覚で座れました。

https://www.instagram.com/p/BitJhh0nVJ1/

Instagram post by Tomoko Hachiya • May 13, 2018 at 5:12am UTC

実はこの椅子、IDEEで売ってるんです。26万円(!)。高い。かわいいけど!  

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IDEE SHOP Online 村野藤吾 スワン チェアデザイン家具 インテリア雑貨:

 村野藤吾の建築は細部の素材使いも素晴らしいので、ひとつひとつディテールを楽しんでゆくと、とても豊かな気持ちになります。

 魅力その2、芦ノ湖をプライベート化できる

「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」の庭は芦ノ湖に直結。朝夕にお散歩しながら芦ノ湖の風景が眺められるわけです。レイクビューの部屋に泊まればお部屋からも。露天風呂からも湖が見えます。 

https://www.instagram.com/p/BiWLYXEnPMI/

芦ノ湖まで来るとリゾート風味が増す

箱根に入れば他にも芦ノ湖が見られるスポットはありますけど、普通にお土産物屋さんとか蕎麦屋さんとか、旅館とか民家とかあったりしますよね。温泉地としてはあたりまえの風景ですが。

でもこのホテルから芦ノ湖を眺めると余計なものがなーんにも見えず、湖VS自分。芦ノ湖の美しさをダイレクトに感じられます。

https://www.instagram.com/p/BiWLpfgHjAU/

こういう場所で、ひとりゆっくり洋書を読む女性は美人に違いない

人の少ない水辺のベンチで読書すれば、湖畔リゾートの醍醐味を味わえるはず。

 魅力その3、敷地内でレジャーを完結できる

子供のアクティビティとして意外に重宝したのが、ホテルの周辺施設。プリンスと同じ西武グループのレジャー施設「箱根園」が隣接しています。

水族館があったり

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Instagram post by Tomoko Hachiya • May 5, 2018 at 11:23pm UTC

ロープウウェーがあって高所から絶景が眺められたり

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https://www.instagram.com/p/BiagMfWnGJu/

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https://www.instagram.com/p/BitI_vvHAtW/

駒ケ岳からの富士山

https://www.instagram.com/p/BitJKsfntZO/

Instagram post by Tomoko Hachiya • May 13, 2018 at 5:09am UTC

 あとお土産買えたり、楽焼の絵付け体験できたり(娘と喧嘩しながら作品…ちょっと目が座っちゃったし、色ムラ感が…美しい風景写真が続いてたのにーすみません!)

https://www.instagram.com/p/BitLq8sHaSH/

箱根で娘と色つけした楽焼。色ムラヤバイ。ホントはリラっくまらしいけど面影ない…

 

「箱根園」は正直年季が入った施設ですが、それも味わいだと思えば楽しい。子供達は十分喜んでましたよ。瀟洒なホテルエリアと昔ながらの温泉レジャー施設が住み分けしつつ隣接しているので、どっちも楽しめて便利。

大人だったらリニューアルした「龍宮殿」(これもプリンス系列)の日帰り温泉やスパに行くのもよいかも。龍宮殿、昭和13年浜名湖畔に飛鳥建設が建てた「浜名湖ホテル」をプリンスホテルが買収し昭和32年芦ノ湖に再建したもの。

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龍宮殿 - 設備情報 [一休.com]

浜名湖から芦ノ湖に移築するのもすごいと思いますが、修繕を重ねて今でも使っているのもすごい。

プリンスホテルの母体の西武グループは戦後の不動産史に大きく名を残す立役者でもあります。この歴史を紐解くと非常にダイナミックで、実は賛否両論あったり……。

でも箱根のリゾートを見ると、プリンスホテルの建築に対する愛情や、それを受け継いで行く使命感のような“よき部分”が感じられるのではないでしょうか。

近場の箱根で、ゆっくり過ごしたいときにはちょっと贅沢に「ザ・プリンス 箱根芦ノ湖」ステイ、おすすめです!

 

箱根のクラシックホテルでは有名な富士屋ホテルも、年末にステイしたのでいつか記事をまとめたいです〜。では。

横浜駅から4分。川辺のまち「日ノ出町」のタイニーハウスホステルで、クラフトビールを

こんにちは。極小旅行家兼ライターの蜂谷です

#極小旅行 の行き先としてこの頃面白くてしかたがないのが、横浜の日ノ出町というまち。横浜から日ノ出町までは京急線で4分。関内や桜木町から歩いてゆくこともできて、アクセス良好です。

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 アート好きな人なら、年に一度開催されるアートフェス「黄金町バザール」が有名かもしれません。近年はアートの街として有名だけれど、実は元ピンク街という歴史があります。風俗街からアート街へという変わった来歴のまちなのです。

 

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黄金町バザールのプロモーション映像。日ノ出町は高架下と大岡川が特徴的なまち。蛇行する2本の線が有機的なムードを醸す風景故に、展示されるアートも生々しくうつる。

 

元は治安のよくない地域がアートの力でヒップなまちに変貌を遂げる例は、海外ではよくあるようで。たとえばマンハッタン郊外のミートパッキングエリアや、ブルックリンのダンボエリアなど。

 

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荒廃したブルックリンをリノベーション!? きっかけは伝説のアートイベントだった – YADOKARI|スモールハウス/小屋/コンテナハウス/タイニーハウスからこれからの豊かさを考え、実践するメディア。

ニューヨークのダンボエリアは、荒廃した元倉庫街にアーティストが移り住んだことから発展した。

特にブルックリンのダンボエリア(DUMBO)はその地名からして、「マンハッタン橋高架道路の下」(Down Under the Manhattan Bridge Overpass)という意味らしく、京急本線の高架下のまちである日ノ出町と共通点を感じます。

 

恥ずかしながら、私自身は仕事で関わりを持って初めて、日ノ出町の魅力に気が付きました。長年のクライアントであるYADOKARIが、この4月よりこのまちでホステルをプロデュースするので。

Tinys Yokohama Hinodecho(タイニーズ 横浜日ノ出町)というのがその名前。その形態はといえば、京急本線の高架下に車輪付きのタイニーハウスをセット。世界にも類を見ない(多分)タイニーハウスホステルができたのです!

 

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Tinys オープニングパーティ

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3つの客室にはそれぞれ別のテーマがある

それでこの春から、私もちょくちょく日ノ出町を訪れており……かなりのお気に入りのまちとなりそうです。なんといってもまちとの出合いのタイミングが良かったです。

この桜!

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日ノ出町の中心を流れる大岡川は、桜の名所として有名。毎年恒例で見ている目黒川の桜よりも、かなりスケールが大きく感じます。広い川幅にゆったりと揺蕩う流れが風俗街という過去を引き受ける懐の深さを表しているよう。目黒的なピンクのシャンパンよりもカップ酒が似合う風情だけれど、そこもまた良いのです。

大岡川は最近アクアスポーツも盛んで、ボートやスタンドアップパドル(SUP)も楽しめるそう。桜木町勤務の人なんかは、仕事の前にSUPを漕いだりしているらしい。なんてヘルシーなんだ・・・。

横浜の魅力はスペースの大きさ、ゆったり感。港町らしい洗練と、人種が混在する故の雑駁なムードを併せ持っていること。日ノ出町にも確実にそんな横浜らしさが息づいています。

来年からはTinysの小屋に親子で泊まって、クラフトビールを飲みながら桜が楽しめたらいいなーなんて、夢見ているところです。

 

http://tinys.life/yokohama/wp-content/themes/tinys_hinodecho/img/living-hub/livinghub-hero.jpg

Tinysにはクラフトビールとバーガーが食べられるTinys Living Hubというカフェ&バーラウンジがある

Tinys Living Hub | Tinys Yokohama Hinodecho

 


仕事でTinys掲載のインタビュー記事を取材・執筆しています。日ノ出町の来歴と”今”を、まちづくり当事者の声からうかがい知れる貴重なインタビューとなりました。自信作!

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